母親の気持ちと10年

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10年使っていたホットプレートにひびが入った

母親が生きていたころに使っていたから、と

ひびが入ってもしつこく使っていたのだけれど

10年も使ったから、天国の母ももういいよ、と言ってくれるだろう、と

10と言う数字に背中を押してもらって

新しいホットプレートを買った!

実は数字に背中を押してほしいものは他にもあって

料理のスライサーも母親が生きているとき、テレビショッピングで買ったもの

スライサーの一番大事な部分

指をスライスしないように食べ物を固定して挟む部品が無くなってしまってから

もう5年経過している

いつも指を守るため、ミトンで野菜をもって使用していたのだけど

95%の確率で野菜にミトンのかけらが混入

それでも、天国の母親の視線が気になって

ミトンごとにんじんのきんぴらを食べている人生です

そろそろミトンを食べないほうが良い年齢かな?

いや、どの年齢もミトンを食べないほうがいいかな?

ていうか、ミトン、いつ洗った?

と頭にはてなマークは尽きないのですが

最近ほぼ確信しているのは

母親は捨てても気にしないだろうな、ということ

私は私が28歳の時に亡くなった母親が大好きだったけれど

母親の考えていることを理解できたことはきっとほとんどなくて

今自分の6歳の娘が

私のご機嫌を取ろうと

冬なのにアイスカフェラテを買おうとしたり

石田三成のお墓の絵描いて冷蔵庫に貼ったり

様々なことをしてくれるけれど

ほぼトンチンカンで、そこがまた愛おしい

母が亡くなるときも、ドラマで見ていたような、想像ではこうなる、というイベントは無く

めちゃくちゃ怒っていた

たぶん私のトンチンカンさに怒っていたんだな、と思う

幼かった、と言い訳したいけど28だから!言い訳できない年齢ですから!

たぶん、今でもそのトンチンカンさは残念ながらキープされていて

このスライサーもホットプレートも一生懸命使っているのを

「ほんとバカだな」と天国で思っているな、と確信しています

バカな娘を育ててしまった、と残念がっているかもしれませんが

私も残念無念です

私にできることは

自分がトンチンカンであり、

自分も二人娘に怒りながら死ぬかもしれない、と思いながら生きることくらいです

で、

長々と書いたけど

言いたいことは

「10年使ったからスライサーも捨てるぞ」ということです

ここまで読んでいただいた方が居たら申し訳ありません

実は母と一緒に買った服も捨てられないでいますが

驚異の増量により再装着が不可状態

洋服自体にはときめくんだけど、体がなんともときめかないトゥナイト

コンマリ的にはどういう決断になるのでしょうか!




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吉野亜衣子

吉野亜衣子

リアルなフランス情報フリーペーパー「ノアゼットプレス」編集長・発行人。ラジオ局文化放送で記者、ディレクターを経て2011年夏、退社。突然うっかりフランス・パリで過ごすことに...

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